• 2016.4.13
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“災害時における安心・安全性向上のためのIFC活用”より、その1  ~ BIMをWindowsだと考えてみると ~

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セコム科学技術振興財団さんの、助成研究者のインタビューからご紹介します。IFC仕様が国際標準化された直前ということなので、2013年初頭のものだと思われます。

研究者は、東北工業大学工学部建築学科准教授の許雷先生。中国出身で早稲田大学で博士号をとっていらっしゃいます。
“建築学を総合的に勉強できると聞いて日本にやってきましたが、実際の建築現場で、不合理なことに気が付きました。それは、建築情報の共有体制です”
“私が日本に来たのは、阪神淡路大震災から5年ほどのことで、大地震に対する対策研究がもっとすすんでいなければならないのに、意匠、構造、設備のそれぞれの分野において、使用する規格やソフトが違うため、同じテーブルについて、議論を行うのさえ、むずかしいという現実があったのです”
という、手厳しい言葉から始まります。

データの共有について、BIMをWindowsというOSに、CAD等のソフトをMicrosoft Offceソフトに例えているところは、なかなかユニーク。
“私たちもワード、エクセル、エクスプローラといった個別のソフトを使用しますが、学会で発表するときには、それらのデータをパワーポイント上に統合して使用します。そういうイメージですね”
ワードやエクセルが、別メーカーのCADソフトで、そのデータを共有する規格をIFCと捉えるわけです。

BIMやIFCで情報が共有できないことが問題になるのは、どんな状況なのでしょう。
“住むところを探すとき紹介業者から「駅から5分」「南向き」といったことばかりが選択要素として提示され、いざ災害が起こったときにどのような安全装置が働いたり、避難経路が確保できているか、ということは説明されませんでした”
なるほど、人生で一番大きな買い物のひとつとされるマンション。その安全装置や避難経路まで説明を受けている人は、どれだけいるでしょうか。
BIMによる情報共有環境が実現すれば、“設計者や施工者だけではなく住民を含め、建物ライフサイクル全般にかかわるさまざまな関係者がより有機的に結びつけられるため、建築以前、以後にかかわらず、関係者間のコミュニケーションが活性化します”
住む側から考えるBIM、新鮮な視点だと思いませんか?

こんな自由な発想をする許先生。
研究の内容については、「その2」でご紹介します。

 

【出典】

東北工業大学 工学部 建築学科 准教授 許雷先生インタビュー
「災害時における安心・安全性向上のためのIFC活用方策研究」(第1回)
(公益財団法人 セコム科学技術振興財団)

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